循環器内科では、狭心症・心筋梗塞、心不全、不整脈などの心臓の病気や、動脈瘤(りゅう)、動脈硬化など血管の病気の診療を行います。
循環器疾患のリスクとなる生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病など)にも対応しております。
循環器内科
Cardiology

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循環器内科では、狭心症・心筋梗塞、心不全、不整脈などの心臓の病気や、動脈瘤(りゅう)、動脈硬化など血管の病気の診療を行います。
循環器疾患のリスクとなる生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病など)にも対応しております。
高血圧とは、血圧が慢性的に高い状態が続くことをいいます。
血圧が高いまま放っておくと、動脈硬化が進み、心臓病・脳卒中・腎臓病などの重大な病気を引き起こすリスクが高まります。
高血圧は自覚症状がほとんどないため、「調子がいいから大丈夫」と思っていても気づかないうちに進行していることがある恐ろしい病気です。
定期的な血圧測定と生活習慣の改善、早めの受診・治療が非常に大切です。
2025年に高血圧ガイドラインが改定され、血圧の目標値が全ての世代において
130/80mmHg未満(診察室血圧)
125/75mmHg未満(自宅血圧)と厳格化されました。
高齢の方でも目標値を目指すことで脳卒中や心臓病の予防効果が高まることが研究で示されています。

治療では、まず生活習慣の改善(減塩・適度な運動・体重管理・禁煙など)を行い、それでも血圧が高い場合は薬による治療を併用します。
血圧は降圧剤をただ飲み続ければ良いわけではありません。様々な薬がある中で、全身状態を見ながら適切な治療薬を選択して細かく量を調整しなければ、全身のリスクを下げられません。
当院では、高血圧を熟知した血管専門の循環器内科医が、一人ひとりの生活や体質に合わせた検査を行い、治療方針を一緒に考え、無理のない形で血圧コントロールをサポートしています。管理栄養士による栄養相談、看護師による生活習慣相談、理学療法士による運動指導など、多職種連携にも力を入れております。

「血圧が高いと言われた」「健診で指摘された」など、少しでも気になる方はお気軽にご相談ください。

動脈硬化などが原因で冠動脈の血流が十分でなくなると、心臓が酸素不足となり、痛み、圧迫感、絞扼(こうやく)感(しめつけられる感じ)などの胸部症状が現れます。ちょうど心臓の筋肉の筋肉痛のような状態です。このとき、心筋の細胞は失神した状態にあります。これが狭心症の発作です。
最初のうちは、心臓がたくさんの酸素を必要とする運動時だけに症状が出ることが多く(労作性狭心症)、筋肉痛のように休むと治まることが多いのですが、病気が進行すると安静時にも症状が現れるようになります。
また、狭心症の中には、冠動脈に動脈硬化がなくても、冠動脈自体が痙攣・収縮(攣縮=れんしゅく)し血流が悪くなり、狭心症のような症状が出る場合があります。このような状態を「冠攣縮性狭心症」といいます。これは血管の中は動脈硬化によって細くなっていないことが多いので、血流の低下(発作)は運動時・安静時に関係なく起こります。特に朝方の発作が多く、「朝方胸が痛くて目が覚めた」という患者さまが多くいらっしゃいます。
胸部症状を自覚するときには、早めに検査を受けることが大切です。
動脈硬化で冠動脈の内腔が狭くなったところに、急に血液の小さな塊(血栓)が詰まって血管を塞いでしまうと、酸素が供給されなくなった心筋がダメージを受ける心筋梗塞が発症します。梗塞とは細胞が"窒息死"した状態のことを言うので、心筋細胞が窒息死することを心筋梗塞といいます。
検診等で心臓に雑音がある、労作時の呼吸苦、かぜ様症状、下肢のむくみ、全身倦怠感などの症状。時に失神発作などで発見されます。
治療は、軽症~中等症までは、薬物治療(利尿剤、強心剤)が中心となります。しかし、病状が進んでくると、徐々に心臓の筋肉(心不全や不整脈)や腎臓、肝臓の機能など全身の臓器を障害して進行し、お薬ではコントロールできなくなり、手術が必要となります。
うっ血性心不全とも言われる心不全とは、心臓が全身に必要量の血液を送り出すことができなくなった状態を指します。動脈を通じての全身への血液供給や静脈から心臓への血液の汲み上げが障害されるため、疲れやすい、顔・下肢がむくむ、食欲がなくなるなどの症状がおこります。また、多くの場合、肺に血液が滞り、肺での酸素交換が障害され、軽作業でも息切れを感じます。
動脈硬化症とは「動脈がかたくなる」ことです。動脈がかたくなると血管の中がせまくなったり、詰まったりしてしまい危険な状態に陥ります。
血管の内側がせまくなると必要な酸素、栄養がいきわたらず、臓器や組織が正しく機能しなくなります。さらに血管が詰まると臓器や組織に血液が流れず、壊死してしまうこともありますので注意が必要です。
心臓は通常1日10万回程度、規則的に拍動し、全身に血液を送っています。
不規則に心臓が動いてしまう状態や、正常な範囲を超えた心拍数になる状態を大きくまとめて不整脈と言います。
不整脈には多くの種類があり、放置してよいものから、無症状であったとしても命に関わるような危険なものまで、さまざまです。ほとんどは命に直接かかわることがない不整脈です。しかし間接的には重症の脳梗塞が、心房細動という不整脈によって引き起こされることもあり、正しい診断と治療が必要です。
当院では目的に合わせて2種類のホルター心電図が選択可能です。
常備しているシステムを用いて循環器内科専門医が解析まで行いますので迅速結果のご報告が可能です。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患であり、喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病と言えます。
歩行時や階段昇降など、身体を動かした時に息切れを感じる労作時呼吸困難や慢性の咳や痰が特徴的な症状です。喘鳴や発作性呼吸困難など喘息の様な症状を合併する場合もあります。