予防医学は、病気になってから治療するのではなく、病気になりにくい身体づくりをして健康を維持することを目的としています。
現在、日本における病的死亡原因の多くは、癌、心疾患、脳血管疾患などの生活習慣病となっています。
また一方では、精神面の不調が原因となる心身の病が増えています。
これらの病気や心身の不調をさけるには、日頃からの予防が非常に大切です。
当院では、まずはご自身の身体の状態を知り、生活習慣の見直しや改善につなげていただくため、血管年齢・肺年齢・骨年齢の測定を行っております。気になる方は、お申し出ください。
血管年齢
動脈硬化とは、動脈の血管壁が硬くなったり、血管内が狭くなったりした状態のことをいいます。加齢とともに誰しもに起こりますが、年齢のほかに高血圧・高血糖・脂質異常症・高尿酸血症・ストレス・喫煙などの要因がある方は、動脈硬化症の進行が早いといわれています。
動脈硬化が進行することで、心筋梗塞や脳出血など重篤な病気を起こす危険性が高くなります。
しかし、進行しても自覚症状としてあらわれることは少なく、非常に怖い疾患です。
血管年齢検査では、動脈の硬さ、閉塞や狭窄の具合から、血管の状態を評価できます。5分程の簡単な検査です。
また、血管壁の厚さや血管の内側の状態が分かる、頸動脈エコーも実施可能です。
肺年齢
一秒間に吐ける息の量から、ご自身の呼吸機能がどの程度であるかが分かります。性別、年齢、身長によっても異なり、20歳代をピークに加齢とともに減少します。喫煙でも減少します。
肺年齢を知ることで、ご自身の健康維持につながり、肺気腫やCOPDなどの呼吸器疾患の早期発見に役立ちます。
骨年齢
加齢や長年の生活習慣によって骨密度が低下し、骨折しやすくなり骨粗鬆症となります。
寝たきりになってしまう原因は、脳血管疾患についで転倒・骨折が多いため、早期発見と早期治療が重要になります。
特に女性では、閉経後に急速に骨密度が低下するため、検査をお勧めいたします。
当院ではレントゲン検査でその場で骨密度がわかります。